歯学部概要


学部長あいさつ

昭和大学 歯学部長 馬場一美昭和大学 歯学部長 馬場一美

昭和大学歯学部は、「至誠一貫」の精神のもと、歯学を通して真心と情熱をもって、医療の発展と国民の健康増進と福祉に寄与する優れた人材を育成することを目的としています。この目的を達成するため、「社会と歯科医療?チーム医療」、「オーラルフィジシャンコース」、「一般歯科臨床」の3つのコースを主軸とする6年間の体系的、段階的なカリキュラムを構築し、学生はこのカリキュラムに沿って、卒業時までには以下にあげた7項目の基本的能力を身につけます。
 
  1. プロフェッショナリズム
  2. コミュニケーション能力
  3. 患者中心のチーム医療
  4. 専門的実践能力
  5. 社会的貢献
  6. 自己研鑽
  7. アイデンティティ-
(詳細については下記、「歯学部カリキュラム?ポリシー」を参照ください)
 
これらを実現するため、本学には以下の様々なシステム?教育資源が整備されております。
 

1.全国有数の患者数と診療実績を誇る歯科病院

昭和大学歯科病院の年間外来患者数は223,207人(一日平均764人、足球比分网3年度実績)、手術室における年間手術件数2080件(そのうち全麻症例が1367件、同上)でありいずれの数も国内トップクラスであり、臨床実習の充実のみならず卒後の臨床研修機関としての役割を担っています。
 

2.専門性?先進性の高い研究?臨床を展開する臨床系講座

昭和大学歯科病院は17の診療科と3つのセンター、5つの専門外来からなります。これらの診療組織へは開業歯科医から数多くの患者紹介を頂いており(紹介患者の割合45.7%、足球比分网3年度実績)、数多くの専門性?先進性の高い歯科診療にふれることがでます。

3.再生医療や骨代謝研究など世界トップクラスの研究を推進する基礎系講座

基礎系講座の研究に対する国内外の評価は高く、Natureを始めとした国際的にもトップクラスの科学ジャーナルに研究成果が数多く掲載されています。こうした先進性の高い研究に直接触れることのできる研究実習などを通してリサーチマインドを育むことができます。

4.1年次の全寮制による人間形成

山梨県の富士吉田キャンパスで医?歯?薬?保健医療学部、4学部の学生が学部混合の4人部屋で1年間共に生活し、医療人を目指す4学部の仲間と共に学び共に暮らすことにより、コミュニケーション能力を向上させ、将来の医療を担う仲間との絆を深めます。

5.医系総合大学の特徴を生かした医学部附属病院との緊密な医療連携

本学医学部附属病院は合せて3,000床以上の病床を有し、各附属病院に設置されている病院歯科(歯科室)において、周術期等口腔機能管理を中心とした医科歯科連携医療が展開されています。こうした連携医療の現場を利用し、4学部合同で患者中心のチーム医療を学びます。

6.海外研修制度や患者ロボット等を用いた革新的学習カリキュラム

海外の19大学と協定を締結し南カリフォルニア大学、ブリティッシュコロンビア大学、ウィーン大学、香港大学等に毎年、学生が研修のため渡航しています。
患者ロボットやウェブ上に設定されるバーチャルペーシェントなど革新的な教育コンテンツを開発しこれらを歯学教育に活用しています。
 

7.学生の日常の要望を速やかに応える学務体制と優れた修学環境

各学年には学年主任を、また、すべての学生に指導担任教員が配置され、きめ細かな指導を行っております。

こうした素晴らしい教育環境の中で、我々と力を合わせ、最高の歯科医療を構築しようではありませんか。意欲ある学生の入学を期待します。
 


学部の特徴?理念

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歯学部 教育目標
「至誠一貫」の精神のもと、真心と情熱を持ち、歯学を通して医療の発展と国民の健康と福祉に寄与する人材を育成する。

  1. 歯科医療を地域?社会との関係において把握し、患者やその家族との信頼関係を重視しながら、チーム医療の一員として活躍できる知識?技能および態度を身につける。
  2. 口腔領域の疾患を全身との関わりにおいて把握する能力を身につける。
  3. 歯科医療に係わる問題を正しくとらえて解決する能力を身につけ、生涯にわたって学習し続ける習慣を身につける。
歯学部 教育研究上の目的
歯学部は、昭和大学の理念である「至誠一貫」の精神のもと、歯学?歯科医療の発展と国民の健康増進と福祉に真心を持って寄与する医療人の育成を目的とする。そのために以下の教育研究を展開する。

  1. 人間性豊かな患者中心の歯科医療を実践する教育と研究の推進
  2. 優れた専門的能力の育成
  3. 学部連携チーム医療教育の推進
  4. 医療にかかわる問題の発見?解決能力の醸成
歯学部アドミッション?ポリシー
昭和大学歯学部は「至誠一貫」の建学の精神のもと、歯学を通して真心と情熱をもって医療の発展と国民の健康増進と福祉に寄与する優れた人材育成することを目的としています。歯学部のカリキ ュラムを修得し、卒業時に求められる能力を達成できる学生として、日々の学習と多様な経験の中から以下の能力を入学時までに身に付けている人を求めます。

  1. 歯科医師となる明確な目的意識を持つ人
  2. 本学に対する明確な志望動機を有する人
  3. 高校の学業において、数学や理科(物理、化学、生物)などの自然科学と英語の基礎知識を持ち、国語、社会も幅広く履修した人
  4. 種々の学習課題に自分で計画を立てて取り組める人
  5. 他者を理解し、思いやりの心を持てる人
  6. 責任をもって行動できる人
  7. 社会に対する十分な理解と基本的なコミュニケーション能力を持つ人
  8. 1年次の全寮制共同生活?学習に積極的に取り組める人
歯学部カリキュラム?ポリシー
ディプロマ?ポリシーを達成するため、「社会と歯科医療?チーム医療」、「オーラルフィジシ ャンコース」、「一般歯科臨床」の3つのコースを主軸として、6年間の体系的、段階 的なカリキュラムを構築しており、その策定方針(教育課程)を以下に列挙する。

1.プロフェッショナリズム
患者中心の医療を提供し、法と倫理を遵守した歯科医師の養成は、1年次より段階的に行われる「地域連携歯科医療実習Ⅰ,Ⅱ,Ⅲ」や「学部連携PBL」を含めた演習形式の授業により行われる。2年次の「介護福祉実習」や3年次の「療育施設実習」においては生命の尊厳について学修し、4年次後期に実施する模擬患者との「医療面接実習」などを通して、歯科医師として必要な態度、倫理について学修する。医療を実践するための法律やルールは、4年次の「法医学?医事法学」で学修する。4年次の「歯科総合臨床の基本」、ならびに5年次の「一般歯科診療の基本」、「臨床実習Ⅰ」において医療安全について学修する。知識に関する評価は筆記?口頭試験を、態度を加えた評価はポートフォリオ、レポート、ルーブリック等を用い、成長過程も合わせて評価する。

2.コミュニケーション能力
1年次は寮生活、「初年次体験実習」(在宅?福祉施設訪問等を含む)、学部連携科目などを通して多様な背景を持つ人々と良好な人間関係を構築する。2年次、3年次と、「介護福祉実習」、「療育施設実習」や「歯科医院、病院歯科見学実習」により患者?家族、医療スタッフなどとの対応について学び、各種シミュレーター(virtual patient,患者ロボット)や4年次の模擬患者による「医療面接実習」において情報の収集?提供能力を修得する。4年次後期から始まる歯科病院における診療参加型臨床実習では患者や家族との対応について学修し、5年次の「学部連携病棟実習」では他学部学生、多職種との連携を実践する多様な臨床実習を行う。
これらの評価は、レポート、ポートフォリオ、ルーブリック等を用い、成長過程も合わせて評価する。

3.患者中心のチーム医療
「社会と歯科医療?チーム医療」コースで体系的な学部連携教育カリキュラムを全学年で構築する。1年次はチーム医療の基本を理解し、学生間の連携?協力の基盤を身に付けるために、寮生活のもと、多様な学部連携教育科目を開講する。2年~4年次は、多職種間の相互理解と連携?協力をもとに、チーム医療を実施するシミュレーションとして、累進的に構成された学部連携 PBLチュートリアルを各学年で開講する。4年次後期~6年次には、患者中心のチーム医療を医療 現場で実践する能力を身に付けるため、附属病院?地域での臨床実習?学部連携実習を行う。
チーム医療に求められる知識、技能、態度の評価は、ポートフォリオ、レポート、ルーブリック等を用い、成長の過程も合わせて評価する。

4.専門的実践能力
歯科医師として必要な統合された知識は、2年次と3年次の「オーラルフィジシャンコース」における歯科基礎科目の講義?実習により修得し、科学的根拠に基づく歯科医療や医系総合科目から口腔科医に必要な医学?歯科医学の知識を修得する。臨床情報の集約に必要な能力は、1年~4年次に段階的に実施される「医学情報リテラシー演習」や3年次と4年次に行われる「臨床シナリオPBLチュートリアル」、4年次における模擬患者による「医療面接実習」で行われる。3年次と4年次の「一般歯科臨床コース」では、歯科臨床科目の講義と実習によって臨床歯学に必要な知識と基本的な技能?態度を修得し、診療の場で実践できる能力を養う。5年次からの歯科病院における「診療参加型臨床実習」では「診療の基本」「基本的診察法」「基本的臨床技能」「チーム医療?地域医療」「患者中心の医療」を実践し、本学が定めた歯科医師として求められる基本的な資質?能力(コンピテンシー)の修得を図る。
専門的実践能力の評価は、4年次における歯学共用試験(CBT,OSCE)で評価した後、歯科病院における診療参加型臨床実習が行われる。科学的探究心を基づいて医療?歯学に関わる問題を発見し、解決する能力については3年次に行われる「研究入門」で学修する。歯科医師のための問題解決(クリティカルシンキング)と情報リテラシーに関する能力は1年~4年次に段階的に実施される「医療情報リテラシー演習」や、3年次と4年次に行われる「臨床シナリオPBLチュートリアル」で学修する。
実習の評価には筆記試験、口頭試験、レポート、電子ポートフォリオ等を用いて行われ、臨床実習終了時の)歯学系診療参加型臨床実習後客観的臨床能力試験(Post-CC PX)でその能力を担保する。なお、知識レベルについては学年末の進級試験や卒業試験により総括的評価を行う。

5.社会的貢献
「社会と歯科医療?チーム医療」コースで1年次より行われる「地域連携歯科医療実習(在宅チーム医療実習を含む)により地域医療の現状について学修する。3年?5年次に実施される「口腔医学とチーム医療Ⅰ、Ⅱ」では、e-learningやvirtual patientを用いて口腔ケア、有病者の歯科治療、在宅歯科医療について学修し、社会に貢献できる歯科医師の養成をはかる。
これらの評価には、筆記試験、口頭試験、実習での態度、ポートフォリオ、レポート、ルーブリック等を用い、成長の過程も合わせて評価する。

6.自己研鑽
最新の知識や技能、必要な情報を、国際的視野に立脚して生涯にわたって獲得する意欲と態度は、6年次で選択する国外の提携大学における研修プログラム、および1年~4年次に段階的に実施される医学情報リテラシー演習や3年次と4年次に行われる臨床シナリオPBLチュートリアルで学修する。
これらの評価には、実習での態度、ポートフォリオ、レポート、ルーブリック等を用い、成長の過程も合わせて評価する。

7.アイデンティティー
全学年にわたり、4学部連携の学部連携教育が実施され、本学の特徴であるチーム医療の一員として活躍できる歯科医師を養成する。また、このことにより、昭和大学卒業生としてのプライドを持って歯科医療に貢献できる歯科医師を養成する。
これらの評価には、実習での態度、ポートフォリオ、レポート、ルーブリック等を用い、成長の過程も合わせて評価する。
歯学部ディプロマ?ポリシー
「至誠一貫」の精神のもと、歯学を通して真心と情熱をもって、医療の発展と国民の健康増進と福祉に寄与する優れた人材を育成することを目的としています。この目的を達成するための特色あるカリキュラムを通して、定められた修業年限の中で以下に関する基本的能力を身につけた者に、学士(歯学)の学位を授与します。

  1. プロフェッショナリズム
    ?歯科医師としての責務を自覚し、強い責任感と倫理観を持って、患者や地域住民に医療を提供できる。
    ?医療を実践するための法律やルールを遵守し、医療安全に配慮する。

  2. コミュニケーション能力
    ?多様な背景を持つ人々と良好な人間関係を築くことができる。
    ?患者や地域住民、医療関係者などとの間で、必要な情報の収集?提供を適切に行うことができる。

  3. 患者中心のチーム医療
    ?医療をともに担う多職種の職能を相互に理解?尊重し、良好な人間関係を構築し、患者にかかわる情報を共有できる。
    ?多職種と連携?協力しながら歯科医師の専門性を発揮し、患者中心の医療を実践できる。

  4. 専門的実践能力
    ?患者?家族の心理?社会的な背景を把握したうえで、基礎歯学?臨床歯学の幅広い知識と技能を有し、科学的根拠に基づいた歯科医療を実践する能力を有する。
    ?科学的探究心に基づいて医療?歯学に関わる問題を発見し、客観的?批判的に整理した情報を活用して解決するための能力を有する。

  5. 社会的貢献
    ?地域社会において保健?医療?福祉に貢献できる。

  6. 自己研鑽
    ?最新の知識や技能、必要な情報を、国際的視野に立脚して生涯にわたって獲得する意欲と態度を有する。

  7. アイデンティティ-
    ?昭和大学の伝統を重んじ、その名誉を高めるために全力を尽くす。